ピッ... ......ピッ... ............ピッ... 連日の曇天に気が滅入るアラームの10秒後 カーテンを開けた気がしねぇ。いつかこの鈍色を喜色満面に模様替えしてやる キャスターがしきりに訴える傘の声を消し去ると 両の手は空のままドアを蹴りセメントに身を投じ今日も沈んでく いつだって俺たちは膜に、靄に、嘘に... 『さえぎられてる』 起きて、帰って、寝て起きて、 帰って、起きて、寝て起きる。 黒と灰を繰り返すモノクロの毎日 食べて、出して、食べて、出して 食べない、出ない、食べる、出る 口からケツへ繰り返し劣化する流れ作業 ピッ... ......ピッ... ............ピッ... 老人の指先が時間を殺していく始業時間10分前 便所モップみてぇな頭。まばらに垂れ下がるそのニビイロはもううんざりだ。俺も雑巾?絞りだされた人生が床に広がる。 「温め不要です」 記念すべき朝一の発声。 ゆっくりと会釈する見目憫然たるパートナー。 女であることを放棄したかのような姿から漂う哀愁 人間であることを忘れたかのような動作から漂う憐憫 を焦燥がわきにどけて叫ぶ 「急いでるんです」 って言おうか 10回くらい迷ってるうちに没清潔感的な店員が小刻みに袋を差し出す。 「ありがとうございました!」声だけはしゃんとしてるその姿が魔法使いの呪いみたいでこわくなった。 鈍色の歯車 今日の俺と十数年後の俺 回れば回るほど きしむ音だけ 温まらないゼラチンスープ ずっとずっとほっておいて欲しい 起きて、帰って、寝て起きて、 帰って、起きて、寝て起きる。 黒と灰を繰り返すモノクロの毎日 食べて、出して、食べて、出して 食べない、出ない、食べる、出る 口からケツへ繰り返し劣化する流れ作業 出すのが面倒。なら食べない。 起きるの面倒。なら寝ない? 眠らなくとも空白む。 起きてなくとも賃とられる。 食事を止めて、自転を止めて、生活を止めて ピッ... ......ピッ... ............ピッ... 胎から墓へ繰り返し劣化する流れ作業 緩慢にに停止する鼓動を目指して


