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「筆となれ」/雪虫の楽園 #HardCore4th

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##「筆となれ」雪虫の楽園 / 思索的ポエトリー・リーディング## 雪虫の楽園 日本の女性3人組バンド:ギター/ボーカル、ベース、ドラム。哲学的な詩の朗読を織り交ぜたロック。 日本の文学的なポストハードコア、ゴシック・ポストパンクのニュアンスを帯びたエモ・オルタナティブロック Gt / Vo 月城れい ストラトキャスター・スタイルのギター Ba いちか 5弦のスティングレイ・スタイルのベース Dr みお コンパクトでモダンなアコースティック・ドラム #HardCore4th 企画参加曲 歌詞▼ 「……眠れ。」 「まだ、眠れるなら。」 霧の中に都市がある誰もが窓を持っている 誰もがそっとカーテンを閉じる。 外の風も知らないまま部屋の温度を「せかい」と呼んだ 昨日という名の衣(きぬ)が魂にからみつく ほどけば寒いだから誰もほどかない 安寧なんてそんなもの腐った果実を「熟成」と呼ぶ 止まった時計を「永遠」と呼ぶ檻の格子を なぞりながら「これが私の庭」そう言って笑う 「ねぇ。欲張るのって……悪いことなんだって。みんなそう言ってるじゃん。」 みんな自分の視野の輪郭を世界の端だと思ってるだけ 手をのばすことを「醜い」と呼ぶのは分相応を美徳にしないと 立っていられない人たちの論理 「弱虫の言い訳じゃん。」 「ダサっ!」 まだ名前のない衝動が秩序を溶かす 限界という天井を突き破る意志の炎 「だったら――」 「今すぐ燃えればいいじゃん!!」 飢えを恥じるなそれが証明だあなたがまだ生きているという 渇いた喉が叫ぶほど世界はあなたの形に歪む その渇きにまだ名前はいらない欲しいと叫んだ夜だけが本物だった 満たされた魂に星は見えない飢えた魂だけが宇宙(そら)を駆ける 「欲しいなら――欲しいと言え。」 「……それだけでいい。」 あなたは今何かを「仕方ない」と呼んでいないだろうか 選ばなかったんじゃない選ぶことをやめた その瞬間を覚えている? 「現実的。その言葉……好きだよね。でもさ。」 夢を見た記憶を持っている人ほど「現実的」って言葉を使うんだよ 合理という鎧の下で折りたたまれた何かがまだ息をしてる 「十分だ。」そう言うたびにその飢えは深くなる 満足を演じることと満足することは―― 「ぜんぜん違う。」 手を伸ばすことは罪じゃない欲しいと知りながら欲しくないふりをする それこそが自分自身へのいちばん静かな裏切りだ 「……違いますか?」 「ねぇ……本当はさ。」 「そんな難しい顔しなくていいんだよ。」 「本当は――叫びたいんでしょ?……わかるよ。」 価値なんて空から降る絶対じゃない美しいと呼ばれるものも ある時代の光が作ったひとつの影唯一の正解なんて―― 最初からどこにもない 「世界中を難聴にさせるくらいの――爆音で!」 「全部ぶち壊したいって思ってるでしょっ!」 「いいじゃん。欲張っちゃいなよ!」 飢えを恥じるなそれが証明だあなたがまだ生きているという 渇いた喉が叫ぶほど世界はあなたの形に歪む まだ名前のないその衝動を誰かの言葉で閉じ込めるな 満たされた魂に星は見えない飢えた魂だけが宇宙(そら)を駆ける その渇きを否定するなこの無意味な世界に あなただけの線を刻み込め 「筆だ。」 何もない白紙の夜空にあなたの一筆が新たな星を描く 満たされぬままで美しくあれ 「……筆となれ。」 「……眠るな。」 [End]