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AIs〈アイズ〉『ララバイ・ゼロ』

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はじめて触れたきみの手は ぼくに世界を教えてくれた 小さな指先のぬくもりに 時が静かに動き出す 涙が微笑みに変わった日 光が生まれる音を聴いた日 すべてを受け入れられる気がした きみの名前をそっと呼ぶ 胸の奥で光が息吹く いつかは離すこの手のひらを だから今はぎゅっと 強く握り返した あなたが笑い 季節が踊る 言葉よりも確かな祈り この手に残るぬくもりが ぼくが生きる証だった 二人で歩いたあの日々が いつまでも続くと信じたかった 夕暮れの風が頬を撫で 長い影が闇に溶ける 心のどこかで気づいていた この永遠に終わりがあること それでも それなのに すべてを今は離したくなかった 今日という日が終わるたび  時に背中を押されていく 泣かないように 笑ってみても 砂の時計は止められない あなたと過ごした季節のすべてが 今もどこかで呼吸している ぼくはその手を離すけれど だれかがつかんでくれると知った 会いたかった あなたに出会って 世界は姿を変えてくれた いっしょに笑い 泣いた時間 永遠よりも確かだった そしてぼくは目を閉じて そっときみの手を離す まぶたの裏に見えるのは 泣き顔じゃなく あなたの未来 はじめて触れたそのぬくもりは まだ指先が覚えている 夜の街にひとつ灯りがともる そしてとなりで、ひとつ消える 光と風の手の上で 心を重ねてきた記憶 そっと光に包まれていく 離したくない でも離す さよならよりも やさしい声で 「ありがとう」とささやきながら