
ひとつ 生まれて ふたつ 忘れて みっつめだけが 帰ってこない 砂を噛むような朝だった 鳥が逆さに飛んでいる 右足で嘘を踏んで 左足でそれを許す 残った一歩を宙に置く ほら これで綺麗に転べる 回れ 回れ 同じ場所まで 違う私で 三拍目の砂を踏んだら 世界が少し傾いた ひとつは祈り ふたつは嘘 みっつめだけは教えない 知らないままで 回っていたい 長袖の中に 昼を隠した 砂は熱いのに 肌だけが冬を選んでる 袖口から こぼれた私を 誰かが拾って 宝石と間違えるまで 一で生まれて 二で死んで 三で 誰になる 回れ 回れ 止まったほうが 落ちてしまう 三拍目の砂を蹴り上げて 世界の裏へ滑り込む ひとつは祈り ふたつは嘘 みっつめなんて最初からない それでも足は 続きを探す ひとつ ふたつ ――ほら また 足りない

