遠雷が鳴り響き 平仄は懴祓に 詠みて耽り また募る 六花に香を焚く 氷雨が舞い落ちる故に 烈日は未だ見えず 地を這いずり回る 雄弁は千草にて 傘を差し 虧月に似た それは 末子の隙を刺す 然りて 半身を舐めまわす青雌 風巻は舌にのせて 尚も纏わりつく 霹靂は 逝空より九天九地 斎く流れる客星がように 霹靂は 虚空より九天九地 白気纏し客星がように 操を裂き 水屑を出し 十戒を喚き 彼方へ飛翔せり 紅鏡の尾は未だ見えず 「まだか…」 天は黙して語らず 「まだかまだか…」 地すら沈下して語らず 瑞花は溶岩にて玉兎に宿る 涅槃は曼荼羅に弓を張る 黒む甚雨は香炙り 懴祓に髪をふる 霹靂は 逝空より九天九地 斎く流れる客星がように 霹靂は 虚空より九天九地 白気纏し客星がように 欠け細る霹靂は地角を蹴り続け 天涯を遥かに臨む 紅鏡の尾は未だ見えず 「それでも…待ち続ける」 「半身も全身も委ねて」


