白い光が 毎日降ってくる 瞼の裏に 数字が浮かぶ 誰かの声が 遠くで呟く 「今日も順調」と 体の奥で 何かが動く 自分のものか 分からない 爪の先まで 記録されてる 私はまだ 私でいられる? 朝と夜の 境界が溶ける 窓のない部屋 時間も嘘 昨日見た夢を 質問される 答えられない 記憶がないから 透明な管が 腕に繋がれて 温かいものが 流れてくる これは救済か それとも侵食か 聞く相手すら もういない 鏡に映る 顔が少しずつ 昨日と違う 気がしている 名前を呼ばれても 振り向かない その名前が 誰のものか 忘れた 記録は増えて 私は減っていく 白いページに 黒い文字だけ ここにいる理由を 知りたいのに 質問する口が もう塞がれている それでもまだ 息は続いている それだけが 確かなもののようだ 明日も光が 降ってくるのだろう その先に何が 待っているのかは 誰も教えてくれない