
貴方がいないと胸が締め付けられる 息をすることさえ ままならない 言葉にできないまま 心に溜めて 夜の隙間に 名前を落とす 貴方が世界の向こう側にいるみたいで 触れられない距離が 痛みに変わる それでも私は知っている 貴方が 鍵を持っていることを どうして私は この嵐の中に生まれてきたの 理由を探すたび 激しい雨音だけが答える 今夜も 雲が命あるもののように 空をかき乱して 渦を巻いて 暗くなりつつある空の上で 私は ただ貴方を想う 貴方が強く抱きしめてくれているように 失くしたはずの温度が 蘇る 壊れそうな心の奥で 確かに 生きているぬくもり 遠く離れていても この想いは 消えない 嵐の中でも 私は信じている 貴方の手が ここにあること 朝になれば 少し強くなれる そんな嘘を 何度も重ねて 鏡に映る私は 昨日より 少しだけやつれている 貴方の声を思い出して 歩き出す勇気を 拾い集める 迷いながらでもいい 私は 進んでいく 傷つくことに 慣れてしまうほど 優しさは 鋭く胸を刺す それでも 貴方がいたから この世界を 憎まずにいられた 夜明け前の いちばん暗い時間 星さえ見えない空の下 それでも 雲の向こうに 光があると 知っている 貴方が強く抱きしめてくれているように 閉ざした心が ほどけていく 孤独に名前をつけるなら それは 貴方を想う証 涙がこぼれても 立ち止まってもいい 嵐の中で 私は歌う 貴方へ 届くように もしも すべてを失っても この想いだけは 消せない 世界が私を拒んでも 貴方が 私を見ていた 鍵は まだあなたの手の中 扉は まだ閉じたまま それでも私は 待つ 夜が明けるまで 貴方が強く抱きしめてくれているように この胸は 確かに熱を持つ 生まれてきた意味を 今はまだ 知らなくても 嵐の向こうで きっとまた 会える だから私は 今日も息をする 貴方を想いながら 雲は静かに 流れて 空は 少しずつ色を変える 遠い世界の貴方へ この想いで 扉が開きますように

