静寂を切り裂く  紅蓮の爪痕 昨日の朝餉の香りは 灰に消えた 勇者の血を継ぐ  誇り高き村 響くのは絶叫と  魔物の嗤い声 ​崩れた軒先  冷たくなった手 逃げなさいと遺した  母の最後の瞳 震える両手に  重すぎる錆びた剣 少女は祈りを捨て  修羅の道を 歩み出す ​目覚めろ 眠れる宿命の鼓動 数千の涙を 刃に変えて 銀色の旋律 空を焦がせ 愛した世界を  もう一度取り戻すまで 私は止まらない  終焉の 玉座へと ​光が強ければ  影もまた深く 闇の根源  魔王の哄笑が響く 失うものは何もない  この魂さえも ただ、あの日見た  青空を 返して……! ​叫べ、命を燃やす 最後の戦火 絶望の果てに  希望を刻め 聖なる雷鳴 闇を裂いて 亡き友の願い  この一撃に込めて 今、因縁の鎖を  断ち 切ってみせる 降り注ぐ光  浄化される大地 血に染まった剣を  そっと草原に置いた 遠くで聴こえる  懐かしい風の音 戦いは終わった…… さあ、 帰ろう