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愛に飢えたモンスター

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V6

【Intro|囁き】 あれは 何年前の五月だったろう 白い空の下 僕は誰かの夢を着ていた 【Aメロ 1】 製菓会社のマスコット ビッグスワンに降り立った日 降り注ぐ歓声の雨 無数のレンズが僕を追う 広場で交わすハグとピース シャッターの音が花火になる 世界中に愛されたような 錯覚さえ覚えていた あの瞬間の僕は確かに 世界の真ん中にいたんだ 【Bメロ】 だけど バイトが終わる頃 魔法の時間は幕を閉じた 大きな頭を脱ぎ捨てて 日常の街へ帰る僕 さっきまでの熱狂が 嘘みたいに遠ざかる 誰も僕を見ていない ……そうだよね 当たり前なのに 【サビ】 誰も僕を愛してない 誰も僕に気づかない すれ違う人の瞳に 僕の居場所は映らない 愛して 愛して お願いだから僕を見て 夢を着ていないこの僕を 名前もないこの僕を 「大好き」なんて言わないで その言葉が痛いから 空っぽの笑顔の奥で 僕は怪物になっていく 愛に飢えたモンスター 光の外側で 君の世界を見つめてる 【Aメロ 2】 帰り着いた部屋の隅 震える指で検索する 今日の僕が写った写真 誰かの投稿を探してる 見つけるたびに息を呑み 何度も何度も読み返す 画面の中の僕だけが 今日も誰かに愛されてる 写真を上げてくれた君へ 本当にありがとう 僕を見つけてくれて 僕を残してくれて たとえそれが 着ぐるみの僕でも 【Bメロ 2】 何万回の「かわいい」も 僕自身には届かない わかってる わかってる それでも指が止まらない 脱いだ皮膚のその下で 心ばかりが肥えていく 【サビ 2】 誰も僕を愛してない 誰も僕を知らない あんなに近くにいたのに 僕だけが遠くにいる 愛して 愛して お願いだから僕を見て 作り物じゃないこの胸を 醜く震える心を 無責任な「大好き」が ナイフみたいに光ってる 抱きしめられた数だけ ひとりぼっちが深くなる 愛に飢えたモンスター 真っ暗な檻の中 眩しすぎる世界を見てる 【Cメロ|静かに、切なく】 もしもこの顔で歩いたら 君は笑ってくれるかな もしもこの声で呼んだなら 振り返ってくれるかな 何も着ていない僕だって 愛されてみたかった ただそれだけだったのに 歓声を浴びるたび 孤独の味を覚えていく あの着ぐるみの中に 僕は隠れていたんじゃない あの着ぐるみの中にしか 僕の居場所がなかった 【落ちサビ|ピアノのみ】 誰も僕を愛さない そんなことは知っていた それでも今日の写真には 僕を見つめる君がいた 愛して 愛して 画面の中だけでいい 明日になれば消えるような 幻だってかまわない ねえ もう一度だけ 僕を見て 【ラスサビ|壮大なバンドサウンド】 誰も僕を愛してない それでも僕はここにいる 名前のないこの心が まだ愛を欲しがってる 愛して 愛して 叫んでも届かなくて 夢を脱ぎ捨てたこの僕は どこへ帰ればいいのだろう 「大好き」なんて言わないで でも どうか嫌わないで 矛盾だらけのこの心を 誰か見つけてくれないか 愛に飢えたモンスター 真っ暗な空間から 眩しい世界を見つめてる 愛に飢えたモンスター あの日の歓声を 何度も 何度も 思い出してる 【Outro|囁き】 真っ暗な空間から 眩しいアナタを見つめてる 今日も僕は 夢の抜け殻を抱いて眠る ……ねえ 明日も僕に 会いに来てくれる?