風がほどいた 骨の名前 乾いた水が 影を飲む 円の外側 歩きながら まだ見ぬ声に 触れている 言葉はまだ 眠ったまま 形だけが 増えていく ほどけた地図の 外側で 夢は重さを 失って 帰る場所さえ 燃やしたら 私はやっと ほどけていく 石の呼吸が 夜を裂いて 見えない鳥が 沈んでいく 誰の意味にも 触れぬまま 響きだけを 連れていく 遠い声 まだ名を持たず 揺らぎだけが 残される ほどけた地図の 外側で すべての境が 崩れていく 終わりのない はじまりに 名前も持たず 触れている 風は器 私は水 こぼれながら 満ちていく 壊れるほど 確かになる 見えないものに 導かれ ほどけた地図の 外側で すべての嘘が 種になる 帰る場所など いらなくて 私はここで ほどけていく


