
【おまけシーン ― 授業のあと】 【教室のドアが勢いよく開く。】 グリコ: 「ちょっと、アンタたち!! これのどこが音楽の授業なの!? もう20分も同じフレーズ弾いてるじゃない!!」 ケンタ: 「えっ、まだ20分しか経ってないの!?」 蘭丸: 「正確には、23分です。」 ケンタ: 「おい! なんでお前が時間測ってんだよ!?」 グリコ: 「今そこを気にするんじゃない!!」 【一瞬、静寂。】 グリコ: 「……でも……」 【二人のギターを見る。】 グリコ: 「アンタたちの演奏……けっこう凄かったわ。」 ケンタ: 「えっ!?」 蘭丸: 「今、褒めました?」 グリコ: 「調子に乗らない!! ただ……アンタたちのライバル心が、少しずつ何かを生み出してるってことよ。」 ケンタ: 「ほら! やっぱり俺のほうが――」 蘭丸: 「違う。僕が君を成長させているんだ。」 ケンタ: 「はぁ!? なんだと!!」 グリコ: 「また始まったーー!!」 【そのとき、レオリオさんがドアから顔を出す。】 レオリオさん: 「グリコ、あと5分くらい弾かせてやったらどうだ?」 グリコ: 「5分!? もう授業が勝手にライブ会場になってるのよ!?」 レオリオさん: 「でも……ほら。みんな残って聴いてるぞ。」 【グリコが教室を見渡す。】 生徒たち: 「もう一曲!!」 グリコ: 「……アンタたち全員グルだったのね。」 ケンタ: 「なあ、蘭丸……」 蘭丸: 「何だ?」 ケンタ: 「最後にもう一勝負、やるか?」 蘭丸: 「今度こそ、君に勝つ。」 グリコ: 「一曲だけだからね!!」 ケンタ&蘭丸: 「約束!!」 グリコ: 「……それが終わったら、ちゃんとギター片付けるのよ。」 ケンタ: 「おう!」 蘭丸: 「もちろん。」 【二人が顔を見合わせる。】 ケンタ: 「負けたほうがアンプ片付けな。」 蘭丸: 「いいだろう。」 グリコ: 「……また面倒なことになりそう。」 【二人のギターが再び鳴り響く。】 グリコ(思わず微笑みながら): 「さあ……アンタたちのライバル心が、どこまで連れていってくれるのか……見せてもらおうじゃない。」 【画面暗転。】 ――つづく。

