
A.Z.M.R.~あつもり~
V4.5-ALL
おもえばこのよは つねのすみかにあらず くさのはにおくしらつゆ みずにやどるつきよりなおあやし きんこくにはなをえいじ えいがはさきをたって むじょうのかぜにさそわるる なんろうのつきを もてあそぶともがらも つきにさきだって ういのくもにかくれり にんげんごじゅうねん げてんのうちをくらぶれば ゆめまぼろしのごとくなり ひとたびしょうをうけ めっせぬもののあるべきか 思へばこの世は 常の住み家にあらず。 草葉に置く白露、 水に宿る月よりなほあやし。 金谷に花を詠じ 榮花は先立つて 無常の風に誘はるる。 南楼の月を 弄ぶ輩も 月に先立つて 有為の雲にかくれり。 人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻の如くなり。 一度生を享け 滅せぬもののあるべきか。

