
NO INSTRUCTIONS
[Intro] 帰り道を ひとつ余計に曲がった 知らない軒先で ベルが鳴る 瓶の底には 夕方が溜まって 埃だけが 金色だった [Verse 1] 奥の椅子には 頁をめくる人 こんにちは 紙の音 もう一度 こんにちは 古い時計が 代わりにひとつ鳴った 棚の上では 名前のないものほど 偉そうに並んでる [Verse 2] 三秒先の鏡には 僕より少し早い 僕がいる 青いインクは くしゃみで赤くなって 十二面のサイコロは 床の上でずっと 答えを決めかねてる 拾って 棚に戻す ころん また落ちた 月曜日を嫌うカップ どれもこれも 説明が 足りない [Pre-Chorus] 黒い箱に 指を伸ばす すっ、と 棚の向こうへ 消えていく 本の向こうから ふたつの目 首がひとつ 横に動く ああ これは駄目らしい [Chorus] 右から左へ 知らないものを ひとつずつ 欲しくないのに 帰れない ポケットの中で 銀貨と銅貨が 小さくぶつかる ドアの向こうは いつの間にか 青くなっていた なのに僕は まだ 棚の途中 [Verse 3] 海のない国への切符 猫と言い争える飴 飴? その隣 親指ほどの瓶に 赤 青 黄色 緑 小さな札が ぶら下がってる 声が変わります 声? [Pre-Chorus 2] いつまでとか どれくらいとか そういう大事なところは どこにもない 頁をめくる人を見る 紙の音 もう一度見る 紙の音 まあ いいか [Chorus 2] 鏡はいらない 切符もいいや 赤か 青か 黄色か 迷って 戻して また取って 結局ひとつ 掌の中 これがいちばん 何の役にも 立たなそうだった [Bridge] 銀貨を一枚 銅貨を二枚 掌から 硬貨の音 足りた 白い紙袋に ころん 振ってみる ころん もう一度 ころん 店の人が こっちを見る やめた 店を出る 夕方はもう 青に変わってる 包みを開く 甘い 甘いだけ [Break] 三秒 五秒 十秒 風が通る 何もない [Final Chorus] なんだ 普通じゃん 明日になったら あの鏡のことも 機嫌の悪いカップも 黒い箱のことも 全部まとめて 話してやろう そう思って 振り返る 窓の向こうで 本が閉じる 僕は大きく 息を吸った [Outro] ニャァ! え 窓の向こう 初めて 口元だけが 少し動いた

