笑って 騒いで 夜を越えて 迷って 足掻いて 道を越えて 散った灯火 揺れる残り火 遠い記憶を なぞる指先 いつか消えると 知っていた いつか終わると 知っていた それでも今は ただ笑おう 最後の夜が 終わるまで 風が吹けば 花は散る 夜が明ければ 月は消える どんな光も いつかは消えて どんな夢も いつかは醒める 宴は終わる それでも―― 退けば老い、臆せば死ぬ ならば最後まで 前を向け 遠く 遠く 霞む景色 淡く 淡く 滲む面影 触れればほどける 雪のように 呼べば消えゆく 夢のように 残したものは 数えずに 失ったものも 悔やまずに ただ一度だけ 振り返って 「楽しかった」と 笑えばいい 風が吹けば 花は散る 夜が明ければ 月は消える 燃えた想いも 空へ溶けて 交わした言葉も 風に消える 宴は終わる 夜は明ける 退けば老い、臆せば死ぬ だから最後に 笑っていよう さよならじゃない 別れでもない ただ―― 宴の後に 残るものがある。


