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制裁ドミノ -珈琲屋の悲劇はまだ続く-

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V6

[Intro – Breaking News] 臨時ニュースを申し上げます。 米国政府は本日、 ICC本体およびICCと取引関係にある すべての個人・法人へ制裁を拡大すると発表—— ……対象欄に記載されていたのは、 UCC UESHIMA COFFEE COMPANY! また間違えたんかい! [Verse 1] 所長だけでは足りないと 制裁網を広げたWashington 銀行、業者、関連会社 逃げ道すべて塞ぐはずだった ハーグの法廷狙ったつもりが 着弾地点は神戸本社 国際刑事裁判所ではなく 日本のコーヒー会社です! スーパー本部に通達が来る 「UCC商品を撤去せよ」 店長、主任、アルバイトまで 缶コーヒー抱えて右往左往 問屋の倉庫は豆だらけ 出荷も返品も認められない 廃棄したなら損失巨額 売ったら米国に睨まれる! [Pre-Chorus] I・C・C! International Criminal Court! U・C・C! Ueshima Coffee Company! 三文字どころか頭文字まで違う 制裁リストを読み直せ! [Chorus] ICCじゃない! UCC! 今度は社長だけじゃなく本体! ブラックリストに載せるなら ブラック無糖と間違えるな! ICCじゃない! UCC! 全国スーパー大混乱! 豆を仕入れた、それだけなのに 制裁対象の仲間入り! 凍結するのは資産じゃない アイスコーヒーだけにしてくれ! ICCじゃない! UCC! また世界が三文字で泣いている! [Verse 2] 昨日までは普通の社員 今日から家では危険人物 玄関開けても「おかえり」がない 妻は無言でテレビを見る 子どもは学校で陰口叩かれ 「あいつの父ちゃん制裁対象」 給食の牛乳飲んでるだけで 「コーヒー混ぜるな」と笑われる ニューヨーク支店、朝九時 突然扉を叩く当局 「本日をもって営業停止」 社員証まで没収された 米国駐在員は強制帰国 荷造り時間は三十分 家具も車も置き去りにして 片道切符で成田行き [Breakdown – Call and Response] 法廷なのか? ——珈琲屋! 判事なのか? ——焙煎士! 証拠はあるか? ——コーヒー豆! 令状はあるか? ——納品書! 罪状は何だ? ——三文字違い! そんな理由で 会社を潰すな! [Chorus] ICCじゃない! UCC! 社員の家庭まで制裁か! 愛妻弁当は支給停止 子どもの会話も取引停止! ICCじゃない! UCC! ご近所中から監視される! 朝のゴミ出しに出ただけで カーテン越しに写真を撮られる! 凍結するのは資産じゃない アイスコーヒーだけにしてくれ! ICCじゃない! UCC! 人生全部が苦くなった! [Interlude – Stock Market Report] 上島珈琲の株価は大暴落 寄りつかないままストップ安 チャートはまるでナイアガラ コーヒーよりも底が深い! 投資家たちは叫んでる 「豆だけに含み損が膨らんだ!」 アナリストさえ匙を投げ マドラーだけが宙を舞う! 「社長、国際社会への説明責任をどう果たしますか?」 「まず、我々は裁判所ではありません」 「制裁逃れのための資金洗浄については?」 「洗っているのはコーヒーカップです」 「証拠隠滅の可能性は?」 「使用済みフィルターなら毎日捨てています」 「米国政府へ一言」 「辞書を引いてから制裁してください!」 [Guitar Solo] [Final Chorus] ICCじゃない! UCC! 社長だけじゃなく本体だ! スーパー、銀行、取引先 社員と家族も巻き添えだ! ICCじゃない! UCC! 世界よ、三文字をよく見てくれ! International Criminal Courtと Ueshima Coffee Company! 凍結するのは資産じゃない アイスコーヒーだけにしてくれ! 裁く前には確かめろ 飲む前にはよくかき混ぜろ! 裁くべき相手を見失い 無関係な朝を奪うなら その正義こそ苦すぎる 砂糖を入れても飲み込めない! [Outro – Commercial Voice] それでも明日の朝が来れば、 人は一杯のコーヒーを求める。 国境を越えて。 制裁を越えて。 誤字を越えて。 UCC—— 世界を目覚めさせる一杯。 ……ただし現在、 米国では販売できません。