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ラムネ色の夏

V5.5

[Intro] からん、と鳴った 瓶の底のビー玉 覗き込んだ向こう側 夏が 少し歪んで見えた 淡い青に透けていた あの夜のこと [Verse 1] 下駄の音が行き交う道 綿あめを持った子どもたち 焼けた空気に混ざってる 甘い匂いと祭囃子 冷えたラムネを頬に当て 「つめたい」って笑っただけ そんな何でもないことを どうして今も覚えてるんだろう [Pre-Chorus] 何かが起きたわけじゃない 約束さえしていない ただ同じ夜の中 同じ灯りを見ていた [Chorus] ラムネ色に染まった夏 ビー玉越しのあの景色 ぼやけた屋台 揺れる灯り 遠くで誰かが笑ってた 何をしたかじゃなくていい 何を話したかも忘れていい あの夜 確かにそこにいた それだけが今も綺麗で 胸の奥に残ってる 消えそうで消えない ラムネ色 [Verse 2] 人混みを抜けた川沿い 祭りの音が少し遠くなる 飲み終えた瓶を傾けて 転がるビー玉を追いかけた 夜風が髪を揺らすたび 夏の匂いが薄くなる 「もう少しいようか」なんて 誰も言わずに歩いてた [Pre-Chorus] 写真には残ってなくて 名前さえついてなくて だからこそあの時間は 記憶の中で光ってる [Chorus] ラムネ色に透けてく夏 ビー玉越しの提灯たち 金魚の赤も 浴衣の影も 水のように揺れていた 特別じゃなくてよかった 何も始まらなくてよかった あの夜 確かにそこにいた それだけを覚えていたい 指先からこぼれそうな 透明な思い出 ラムネ色 [Bridge] 祭囃子も 下駄の音も あの日より遠くなって あの屋台も あの帰り道も 今はもう変わったかな ビー玉の向こうに見えた 小さな夏の世界だけ まだ胸のどこかで 終わらないまま [Final Chorus] ラムネ色に染まった夏 もう戻れないあの景色 眩しいほどじゃなかったから こんなに優しく思い出せる 何をしたかじゃなくていい 何を残したかもいらない あの夜 私もそこにいた 笑い声の中を歩いてた それだけだった それだけなのに 今になってわかるんだ 何でもない夜ほどきっと 大切だったこと ビー玉の中で揺れている 私の小さな青春は 今も淡く 透き通ったまま ラムネ色 [Outro] からん、と鳴った 遠い夏の音 瓶の底にはもう 何も残ってないのに 目を閉じればまだ あの夜だけが 淡い青に 透けている