
Body under skin to skin Body under skin to skin 小さな足 どこへでも ついてくる 朝の光が フローリングに落ちて 四本の足が その上をぱたぱた渡った 名前も呼んでないのに もう隣にいる 体温だけが 正直に 寄り添ってくる 部屋の隅まで 全部知ってる君は 私が動くたびに 音を立てて追いかけてきた 足跡が床に残って 消えなければよかった Body under skin to skin 小さな足趾が 踏んでいく どこまでも 室内を地図にして 毛並みに顔を埋めたら 言葉はいらなかった 君がいるだけで 部屋が 息をしてた どん底の夜 布団から出られなかった 窓の外は知らない それでも君は扉を引っ掻いた 低く鳴いて 頭を押しつけてきた重さが 何より雄弁に ここにいるよと言っていた 泣いてる理由 説明しなくてよかった ただ毛の中に 顔を押し込んでいればよかった 君の体温だけが その夜を 朝にした Body under skin to skin 小さな足趾が 踏んでいく どこまでも 室内を地図にして 毛並みに顔を埋めたら 言葉はいらなかった 君がいるだけで 部屋が 息をしてた 戸外の風が 君の耳を動かした 芝生の上に 四本足で どっしり座って 空を見てた 私も隣に座った 何も話さなくていい時間が そこにあった 遠くで車の音 近くで君の息づかい それだけで 十分だった 陽が傾いても 動かなかった 二人とも 帰ろうかと立ち上がったら 君も立った 嚕毛を抱きしめると 少しだけ泣けた 理由のない涙が 毛の中に消えた 舌を出して こっちを見てた君の顔が 何年経っても まだ瞼の裏にある 小さな足 まだ 聞こえる Body under skin to skin Body under skin to skin 小さな足趾が 踏んでいった 全部の部屋 全部の朝と夜 毛並みはもうない でも温度は残ってる 君がいたから この部屋は 家になった 小さな足跡 また どこかで 戸外の風の中 君が 走ってる きっと

