いつからだろう 明日が来ることを 当たり前だと思ったのは 子供の頃は 眠ることさえ惜しくて 明日を待っていたのに 叶わなかった夢がある 守れなかった約束もある もう名前を呼べない人も 胸のどこかで生きている もし人生が 一冊の本なら 破り捨てたいページほど 僕を作っていた 笑った日を覚えてる 泣いた夜も覚えてる 何者にもなれなかった日も 確かに僕はここにいた 誰にも見えないところで 何度も立ち止まったこと それさえ全部 僕が生きた証明だ 大人になれば 答えが分かると思ってた でも歳を重ねるほど 分からないことが増えていった 正しかったのか 間違っていたのか 今でも分からない選択を いくつも抱えて歩いてる あの日 別の道を選んでいたら 違う僕が 笑っていたのかな だけど そっちの僕には 今日出会った人を 知らないんだよな それなら僕は この道でいい 笑った日を覚えてる くだらないことで笑った日 何も起きなかった一日も 今なら少し愛おしい 失ったものを数えたら 両手じゃ足りないけれど 出会えたものだって 同じくらいあったんだ いつか最後の日が来て 「幸せでしたか?」 なんて聞かれたら きっとすぐには 答えられない 悔しかった 寂しかった 逃げたかった どうして僕だけって 空を嫌いになった夜もあった それでも 朝の匂いが好きだった 好きな歌に出会えた 誰かの笑顔が嬉しかった 温かいご飯がおいしかった くだらない話で笑った 夕焼けが綺麗だった 誰かを大切だと思えた ……ああ そうか 幸せって ずっと幸せでいることじゃ なかったんだ 悲しい日の間にあった 小さな光を ちゃんと見つけられたことなんだ だからもう一度聞いて 「この人生でよかったですか?」 うん よかったよ 完璧じゃなかった 何者にもなれなかった 世界を変えることも できなかった だけど 僕が笑ったことで 誰かが一度でも笑ってくれたなら 僕が作った何かが 誰かの心に少しでも残ったなら それだけで ここに来た意味は あった気がする いつか僕の名前が 誰の記憶からも消えて 僕がいたことさえ 世界が忘れても それでいい 僕が見た空は 本当に青かった 僕が流した涙は 本当に温かかった 僕が愛した人たちは 本当にここにいた そして 僕は 本当に 生きていた それが 僕が生きた証明だ 明日もきっと 完璧じゃない それでも朝が来たなら カーテンを開けよう まだ続きがあるから


