[Verse 1] 歩き疲れて僕がたどり着いた廃墟(はいきょ) そこに佇む寂しそうな横顔の女(ひと) 僕は思わず声に出して尋ねた 「こんなところで何をしているのですか?」 「他の場所から来た貴方にとっては ここはこんなところかもしれないかな」 「でも私にとっては、かけがえないふるさとだった」 「多分死ぬまでここを離れることはないわ」 [Pre-Chorus 1] そう言って君は寂しそうな目で遠くを見た その視線の先にはっきり映っていたのは きっと崩れたビル街から漏れる光ではなく かつてそこにあった なにかだったんだろう [Chorus 1] 廃墟に佇む女(ひと) 僕に君の気持ちはわからない 僕はどこで生まれたかさえも 記憶に残っていないのだから [Verse 2] 瓦礫の上に腰を下ろした僕ら 夜風が運ぶのは錆びた鉄の匂いなのか? 「貴方はこれからどこへ行こうとしているの?」 静寂の街にやけに響いた気がした 「行き先は多分決まってないんだ」 「ただ自分の欠片を拾い集めてるだけさ」 「それは少し羨ましい気がするけど」 「私には多分勇気がなくてできないことだわ」 [Pre-Chorus 2] 答えを持たない僕はただ夜空を見た 月のあかりで星が霞んで見えた きっと失われた過去を探す旅ではなく 帰るべき場所を 見つけたいだけなんだろう [Chorus 2] 廃墟に佇む女(ひと) 僕に君の気持ちはわからない 僕はどこで過ごしてきたのかも 記憶に残っていないのだから [Bridge] すべてを覚えている君の哀しみ すべてを忘れた僕の虚しさ 交わるはずのない二つの運命が この星の片隅で 今だけ交差する 違う痛みを抱えながらも] 同じ夜明けを待っているんだろう [Chorus 3] 廃墟に佇む女(ひと) 僕に君の過去(きのう)は救えない 僕はどこで生まれたかさえも 記憶に残っていないのだから [Outro] けれど隣で眠るそのぬくもりを この胸に深く刻み込もう せめて君のことだけは  忘れないように