
群青の夜を 錆びた風が切り裂く 星屑は 溶けた硝子のように頬を滑る ひび割れた月の譜面をめくり 針のような旋律を 指先でなぞる 黒いワルツが 路地裏で息を潜め 煙のヴェールに 鼓動を忍ばせた その声は 重力を裏切り 影さえも 踊らせる 赤い糸で吊られた 時の針が狂う ひとしずくの罪が 鍵盤を濡らす 天まで響け 宙を裂くほどに 銀の羽根で 運命をかき鳴らせ 闇を孕んだ歌が 光を喰らい 最後の一音で 空は泣くだろう 低く笑う影が 未練を吐き 雨粒のビートが 舗道を染める 過去も未来も 同じ譜面に縫い付け ひと夜限りの夢を 爪先で壊す 甘い罠のような 不協和の香り 震える指で 夜を仕立てる その旋律は 祈りと呪いを孕み 永遠を 騙し打つ 閉じた瞼の奥で 炎が瞬き 沈黙さえ リズムになる 天まで響け 宙を裂くほどに 銀の羽根で 運命をかき鳴らせ 闇を孕んだ歌が 光を喰らい 最後の一音で 空は泣くだろう ひび割れた空を 音符で綴じて 落ちてゆく星を ワルツで抱きしめ 深紅のロックが 心臓を叩き 漆黒の旋律が 夜を奪う 天まで響け 天を欺くように 終わりのない 旋律で 闇も光も ひとつに溶かして この歌が 永遠を裏切るまで

