風が運ぶ 鈴の音 ゆれる灯りが 道を照らす 静かな空に 月が浮かぶ 誰かを迎える 夏の夜 輪になって 歩き出す 鼓動を合わせ 足を鳴らす 遠い記憶が 息をして 土の匂いを 胸に抱く ほら 手を重ね ほら 声を重ね 響け 響け この夜へ 廻れ 廻れ 風の中 響け 響け 太鼓の音 帰る場所は この輪の中 朝が来ても 忘れない 提灯ゆれる 川の風 木々の隙間を 歌がゆく 見えない声が 手をつなぎ この夜だけは 時が止まる 深い響きが 空を巡る 静かな祈り 胸を巡る 名前もなく 境もなく ひとつの輪へ 帰っていく 廻れ 廻れ 風の中 響け 響け 心まで この祭りは 終わらない 音だけが 残っていく