
[Verse 1] 冷たい土の底、目覚めたときはすでに声が出なかった ちぐはぐに縫い合わされた腕と、変色した醜い肉の塊 人間だった頃の記憶なんて、虫に食われたように跡形もない 「くさったしたい」――それが今、この世界でつけられた僕の名前 ……だけど、サンタローズの洞窟で、思いがけず君と目が合った 僕に「スミス」と名付けて、仲間だと言ってくれたのは君だったね [Pre-Chorus] 歩くたびに崩れ落ちる皮膚、漂う甘い死臭(ししゅう)のヴェール 魔物の群れでも疎まれる、こんな腐り切った身体なのに 不思議と、動く肉体の奥底では 人間の温もりを求めて、引き裂かれた本能がまだ疼いているのさ [Chorus] どす黒い沼を抜け、暗いダンジョンの隅を這いずり回る 孤独な旅路のなかで、君の背中を追うことが僕の居場所になった ザオリクも届かない、癒やしの光も拒絶するこの身体で 戦闘不能から教会で蘇っても、やっぱり僕は「くさったしたい」のまま それでも、君のパーティの仲間として、彷徨い続ける永遠の夜の旅 朽ち果てて、なお終わらない、哀しき腐敗の輪舞曲(ロンド) [Verse 2] たまに迷い込んだ冒険者が、剣を抜いて叫び声をあげる 「うわっ、なんだこいつは……!」その怯えた眼差しが、妙に心地いい 美しく生きられなかったのなら、せめて君を守る盾になってやろう 毒の息を吐き出し、どくがのこなで敵の動きを縛り付け、命の瀬戸際で踏みこたえる [Bridge] もしもいつか、モンスターじいさんの預かり所(じょ)で長い眠りにつくとしても―― なんて寂しい妄想は、この腐り切った脳味噌の奥底へ追いやっておこう ただ風に吹かれ、肉片を落とし、君と共に歩いていくだけの存在 それでも僕は、この泥だらけの生を這いずり回って、君の力になりたいのさ [Final Chorus] どす黒い沼を抜け、暗いダンジョンの隅を這いずり回る 美しくなんかないけれど、ここに僕の誇りがある ザオリクも届かない、癒やしの光も拒絶するこの身体で 今日も君の隣に混じり、彷徨い続ける永遠の夜の旅 朽ち果てて、なお終わらない、哀しき腐敗の輪舞曲―― それが、君にもらった名前を持つ「スミス」の、誇り高き生き様さ!

