
誰かの 投げ捨てた 言葉が アスファルトの上で 乾いていく 時計の針は 容赦なく進み 私たちの不安を 数えている 机の上の 書類の山は 今日も増えていく 白い紙の間に 凍り付いた叫びを 見つける 窓の外では 若い木が 風に揺られている その姿に 私は 自由を見る でも この街に 生きる者たちは 皆 同じ重さの鎖を 首に巻きつけている ときどき思い出す 子供の頃の 午後三時 おやつの匂いと 母の背中 今となっては 遠い風景 それでも確かに 私の中で 息づいている この瞬間も 誰かが夢を諦め 誰かが夢を見つける 私はこの 矛盾に満ちた世界の 真ん中で 静かに立ち尽くす そして また新しい言葉を 探し始める 午後三時の 記憶の中で

