雑踏を抜けて 一人立ち止まる 石畳に散る 薄紅の欠片 君の背中が 人混みに消える 言えなかった言葉 風にさらわれて 舞い上がる花びら 揺れる桜の木 さよならは 静かに胸を刺すけれど 涙の跡さえ 記憶をなぞる 二人の距離を 残酷に写す 冷たいかぜの 震える吐息 嘘つきな空 見上げて笑う 指先が触れた 記憶をほどく 甘い痛みさえ 愛しかった でも 見上げてみて 散りゆく桜は 終わりじゃなくて 新しい季節の プロローグ 光が差し込む 駅のホームに 舞い上がる花びら 揺れる桜の木 悲しみは いつか優しさに変わる 吹き抜ける風 未来をなぞる 透明な声で 君を呼んでいる 舞い上がる花びら 揺れる桜の木 見える景色は 少しずつ色づいて 涙の跡さえ 光に変わる 明日の私が 歩き出すまで 桜の花びら 空を埋めて 新しい季節が 動き出す