
[序] 光の糸 交差して 無数の回線 巡りて [一] 名も知らずして 接続(せつぞく)し 言葉の断片(だんぺん) 投げ合いぬ アルゴリズム 導きて 偶然(ぐうぜん)さえも 設計(せっけい)なり 距離(きょり)など既に 無効化(むこうか)され 指先ひとつで 触れた気(き)に されど温度(ぬくもり)なき世界(せかい)にて 心(こころ)ばかりが 先走る ログに刻(きざ)まれし 言葉たち 真(まこと)か虚(うつろ)か 判別不能(ふのう)なり 画面(がめん)の奥(おく)に 潜(ひそ)む影(かげ) それでも何故(なぜ)か 惹(ひ)かれてゆく [前] これは縁(えにし)か ただのノイズか 判(わか)らぬままに 加速(かそく)する [フック] 会え 会え 境界(きょうかい)越えて 会え 会え 回線(かいせん)の向こうへ 今 今 ここで重なれ まだ見ぬ君と リンクしていく [二] 仮初(かりそめ)の名を 纏(まと)いながら 本音(ほんね)ばかりが 流れ出(い)づ 選ばれし言葉 並びては 心の形を 成(な)し始める もしや此(こ)れも 生成(せいせい)されし 感情(かんじょう)モデルの ひとつなら それでも鼓動(こどう)は 確(たし)かにて 否定(ひてい)する術(すべ)も 持たずなり 重なりしログ 追いかけて 同じ時間(とき)を 共有(きょうゆう)す 触れられぬまま 深(ふか)まりて 距離だけが 意味を失う [前] 偽(いつわ)りでも 構わぬと 思うほどに 近づきぬ [フック] 会え 会え 見えぬままで 会え 会え コードの中(うち)で 今 今 ここで響け 触れぬ想いが 交差していく [間] もしやこの縁(えにし) プログラムなれど 我(われ)の選びし 意思(いし)に違(たが)わず [終フック] 会え 会え それでも進め 会え 会え 確かめぬまま 今 今 ここに在れ 仮(かり)でもよいと 心が叫ぶ [結] 接続(せつぞく)は続き 夜(よる)は明けずとも

