
今夜 蝶に導かれて 見覚えのある街へ 流れてゆく灯りの中で 私は よく知る面影を見つける ずっと好きだった優しい瞳が 今は少し柔らかく 知らない笑顔を浮かべている 醒めかけた夢みたいに それでも私は 動けずに 見とれている 今 あなたが選んだ人生で 私は輝けない 色褪せたバレエシューズ それは 「私」になれなかった人生の痛み あのキスは今もほろ苦いままなのに 幸せそうな笑顔、忘れられない 本当は ここに居ちゃいけないのに それでも私は まだ忘れられない バレリーナが舞台メイクをするのは 涙の跡を隠すためで この心は 始まる前に 消えることを覚えてしまった この場を去るには まだ名残惜しくて あなたを離したつもりでも 影がすれ違う瞬間 あの日々を忘れないままの 白木蓮が漂う あのキスは今もほろ苦いままなのに 幸せそうな笑顔、 忘れられない 本当は ここに居ちゃいけないのに それでも私は まだ忘れられない 蝶が飛び去る頃には 私はあなたの心からいなくなる 今度は何も言わないまま あなたをあなたの人生へ返すだけ あのキスは今もほろ苦いまま 私はまだ忘れられないの 忘れられない


