
乾いた 木の声 誰にも 読まれない祈りが 鳴る 薄く削がれた 願いの断面 年輪みたいに 嘘が滲む 「どうか」って言葉の 軽さだけ 綺麗に磨いて 差し出した 指先ひとつで 赦されるなら 罪も 願いも 同じ重さでしょ 吊るされた 未完の祈り 風に揺れてる 未提出の懺悔 誰も見てない 列の中で 順番だけが 正義みたいだ 絵馬 絵馬 白骨の祈り 言葉だけ 先に朽ちていく 叶わないことを 知りながら 願うふりが うまくなる 絵馬 絵馬 空洞の神様 意味だけ 後から貼り付けて 信じてないって 呟いて それでも 手放せない 黒で塗り潰した 本音の輪郭 残った余白で 祈りを装う 叶った数だけ 救われて 外れは全部 風のせい 優しさなんて 都合のいい 免罪符みたいに 使い回す ねぇ 神様 あなたも 読んでないんでしょ 均等に配られた 無関心が いちばん よく出来てる 絵馬 絵馬 乾いた約束 祈りだけ 音を立ててる 叶うかどうかは 関係ない 縋る理由が 欲しいだけ 絵馬 絵馬 風化の信仰 触れた指が 少しだけ汚れる 信じることを やめた後 祈りだけが 残ってる からん、と 願いが 落ちる 拾う人もいないまま 音だけ 残る

