
[Verse 1] [Clear and pristine vocal, whispering breath] ドアが閉まり何も言わずに お預かりした上着をハンガーへ掛ける 自分のボタンはまだ外さない 外すと自分で始めたことになる 照明が落ちる音を背中で聞く 落ちてくれて、ほっとする [Pre-Chorus] [Slight hesitation in tempo, intimate and fragile] 膝の上に手を置く 口を開く前に許可(きょか)を伺う 止められたら引く 飛ばさないのは 自分で始めるのが怖い [Chorus] [Emotional lift, growing vibrato, slightly strained vocal] よろしくお願いします ベッドの前で膝を揃えて頭を下げる この一言がないと夜に入れない 置いてもらえると 真美(まみ)は側(そば)にいられる [Verse 2] [Breathy, hushed tone, suppressing internal heat] 脱がされる順番をあなたに預ける 皺を伸ばしたい手を我慢する 伸ばすのは終わりの鏡の前 急かされない手に体を預ける 預けると耳の後ろが熱い [Chorus] [Wavering pitch, fragile and emotional delivery] よろしくお願いします 敬語のままでしか触れられない 自分で脱がないから委ねていられる 見てほしくて それでも消えたくない [Bridge] [Sudden restraint, cold and precise tone] 我に返って ありがとうございました 始まりの礼と対(つい)の一言 乱れた襟を一人で留(と)め直す 鏡の前で日常の顔を作る [Outro] [Fading out, solitary and composed] お疲れさまでした 振り返らずにドアを開ける また明日、会社で 短い「はい」の奥に 手順ごと隠して帰る [End]

