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夜のブダペスト

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[Intro] バスの窓に沈むゆうひ 知らない街のりんかく やがて見えてきたドナウがわ その向こうに夜が立ち上がる ひとつの川を挟みながら ブダとペストは向かい合う 別々の顔を持つ街が 橋の灯りで結ばれていた [Verse 1] 昼のブダペストは暑く 石の坂道が光っていた 汗を拭いながら歩くほど 街のさいぶが目に飛び込む ブダじょうへ続くたかだい マーチャーシュ聖堂の屋根 古い石に触れた指先へ 遠い時代が流れ込む セーチェニくさりばしを渡り エルジェーベトばしを眺める ドナウのみなもをまたいで 二つの街の間を歩いた [Chorus] ブダペスト 夜が来る前に 街は何度も顔を変える ドナウの真珠と呼ばれる街を 自分の目で確かめていく ブダペスト とうおうのパリ そんな名前を追い越して 今ここにいるという事実が 胸の奥で光っていた [Verse 2] ゲレルトの丘に登れば 街は足元で息をしていた 自由のめがみぞうのそばから 無数の窓がこちらを見てる 国会議事堂の白い壁 かわもに映るきんいろの灯り 昼に見たたてものの姿が 夜には別の夢になった 英雄広場を通り抜け アンドラーシどおりを歩く ヴァイダフニャディじょうの影 夏の風に揺れていた [Verse 3] 聖イシュトヴァーン大聖堂 空へ伸びる大きな屋根 街の音が小さくなって 自分の鼓動だけが残る ドナウがわゆうほどうの靴 並んだ静かな記憶の前 華やかな街の片隅で 立ち止まる時間を知った [Chorus] ブダペスト 夜を歩けば 古い景色が動き出す しろもはしも教会も 昨日の夢から目を覚ます ブダペスト 好きになった街 一目惚れした街 曲がり角で見つけた灯り それだけで旅は報われる [Verse 4] ちゅうおういちばの赤い棚 パプリカパウダーの香り 旅の荷物に増えた香りが 帰る日まで記憶に残る ラーンゴシュを頬張れば 思わずもう一口欲しくなる 遠い国で食べる一皿が 旅の緊張をほどいていく おんせんのみやこと呼ばれる街 たてものの中に湯が眠る 次に来るならもっと長く 昼の疲れも癒してみたい [Instrumental Interlude] 橋の灯りがみなもで揺れて 遠くの笑い声が夜を満たす 街のざわめきに身をゆだね 歩く速度まで軽くなる チャールダーシュのリズムに合わせ 通りの景色が弾み出す ブダペストの夜に包まれて 気づけば時間を忘れていた [Bridge] 暑い昼を越えた街は 夜になるほど美しくて 橋の上から振り返れば 来た道さえ宝物になる 二つの街を結ぶ川 その流れを見つめながら 旅の途中で出会った場所が 心のいばしょに変わっていく [Final Chorus] ブダペスト 夜が明けても 記憶の灯りは消えない ドナウの真珠と呼ばれる街を 今度は違う季節に歩きたい ブダペスト また会いたい街 しろの丘から川を見たい まだ知らないおんせんの朝 まだ見ていない街の表情 [Outro] 夜行バスの時間が来て 最後にもう一度 川を見た くさりばしの灯りが遠ざかり 街の音が静かになった ラーンゴシュの味を思い出し ブダペストの夜を胸に刻む 流れるドナウを見送って 次の章へ進んでいく