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軋む境界

V5.5

池袋の人の流れに逆らい ふと 歩みを止めた僕は ビルの合間から覗く 灰色の空を見上げて 泣いた 明日さえ真っ暗なココロ 明後日生きてるかも分からない そんな毎日 当たり前みたいに 笑い飛ばせるほど強くはない 飲み込んだ言葉増えて 喉の奥で錆びついてる 空っぽな器だけが 軋む悲鳴を上げてる  滲んだ街の中で 誰も聞こえない声を沈め 鮮やかじゃなくてもいい この痛みごと 朝を待っていたい 世間って名の風に吹かれて 震える心を頑なに隠しながら 壊れそうなままでいい 少しだけ 前を向けたなら 永久なんて曖昧な言葉 始まりと終わりを繰り返す 正しかったのか この歩いた道 答えは今も見つからないまま 不安だけが胸を叩いて 立ち止まりそうになる夜も 戸惑いばかり積み重ねて それでもまだ 息をしてる 滲んだ街の中で 届かない声を抱えたまま 凍りついた過去よりも 動いてるいま この時を信じていたい 遠くで始発が揺れて 白んだ空が街をなぞる 何ひとつ変われなくても まだ僕は 歩いていける いつかこの暗闇は 静かに薄れていくのか ただ明日を照らすため 微かな光だけを探してる 滲んだ街の中で 零れ落ちた涙を抱いて 答えなんてなくていい ただ僕を終わらせたくなかった 冷えた朝の途中で 震える手をポケットにしまう 少しだけ ほんの少しだけ 強くなれそうな気がしてる 明日さえ見えなかった その先で 小さな光が揺れた