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痛みだけがメタモルフォーゼを続ける

白いノイズが夜を削る 眠れない海へ沈む身体 君の残響だけが増殖して 世界は静かに意味を脱ぐ 触れた温度はもう記憶じゃない 指先は昨日を裏返す 雨は言語を持たない寄生体 滲む街は夢を咀嚼する 割れた鏡の奥で 僕の形をした何かが笑う 呼吸のたび名前は崩れ 骨の内側で時間が蠢く 静かな痛みだけが 増殖していく 肉は朽ちても痛みだけがメタモルフォーゼを続ける 透明な異物が骨で咲く 忘れるたび別の生物へ 白いフィードバックに溶けて 何度もうかする亡霊 壊れるたび美しく 君の形を模倣していく 朝焼けは毒のように優しい 世界を何事もなく再起動する 錆びた階段の足音が 過去の僕を踏み潰す 眠れない花は月に寄生され 静かに別の何かへ変わる 瞼の裏で昨日が崩れる 声はリバーブの底で変質する 輪郭を失った僕は 君の影を着て歩く 歪んだギターが鼓動を上書きする 残響は未知の情報体になる 剥がれた記憶は風にもなれず 僕を内側から書き換える 肉は朽ちても痛みだけがメタモルフォーゼを続ける 終わらない夜が視神経で孵化する 愛を忘れた羽が未知の色を纏う 壊れるたび別の生命へ 君のいない世界へ再生成される 白い海で僕は人間を失い それでも鼓動だけが進化していく