[Verse 1] あいつの歌を聴いた帰り ギターを捨てたくなった 三つ目のコードが鳴った頃には もう全部わかってしまった 隣では誰かが笑って 後ろでは誰かが泣いていた 僕も同じように拍手した たぶん一番わかっていた [Pre-Chorus] 嫌いになれたなら 楽だったのに どうしようもなく いい歌だった [Chorus] どうして僕じゃないんだろう そんなこと言えるわけもなく すごいなって 笑っていた あいつの歌が 好きだった 僕にはわかる あいつが本物だってこと わかってしまうくらいには 僕にも才能があった [Verse 2] 家に帰ってギターを持って 昨日の曲を弾いてみた 悪くないと思ってたメロディが 急にひどく退屈に聞こえた 同じ六本の弦なのに 同じように指を置くのに どうしてあいつが鳴らすと 知らない景色が見えるんだろう [Pre-Chorus] 努力が足りないと 言われた方がいい それならまだ 追いかけられる [Chorus] どうして僕じゃないんだろう 何度も喉まで出かかった 悔しいなんて 言いたくなくて またギターを 強く弾いた 僕にはわかる あいつが本物だってこと だから余計に 逃げ場がなかった [Bridge] 才能なんて ないと言われたら 諦められたかな 才能あるよと 言われるたび 少しだけ 苦しくなった 僕が欲しかったのは そんな言葉じゃない ただ一度 あいつみたいな歌を 書いてみたかった [Instrumental Break] [Final Chorus] どうして僕じゃないんだろう 今でも少し思っている 拍手しながら 笑いながら 心のどこかで 負けたと思った あいつの歌は 今でも好きだ 悔しいくらい 今でも好きだ わかってしまうくらいには 僕にも才能があった それがいちばん 残酷だった [Outro] 次の日の朝 僕はまた ギターを弾いていた