
棗 ver.MoMuLoud (Original by VAKO@AI)
V5.5
[いっせつ] ゆうだちのなごりを そでにしまったまま いどみずみたいなつきあかり しずかにいきをする のきさきのふうりん ひとつなるたびに だれかをまつおとか なつをまつおとか まつとなつ なつとまつ ほどけば おなじひびきになる [うた] よいはよいにはならなくて むねだけすこしゆれている ほたるひとつ ほどけてながれ ほおをてらしてきえてゆく かぜふけば かぞえたゆめも かぜにかずだけつれさられ いえぬことばは みずのそこ つきだけがしっている [にせつ] うちみずのあとを ハダシでわたれば おさないひのあしおとが いしだたみへもどってくる かぜはみえない だからこそ かみだけをゆらしてわらう なつくさは なつかしいとかいて まだあおいにおいがする [おおうた] なつはなつめにもにている なつめにもなれないけれど なつをみる みつめる みうしなう みなおなじくちもとで よるにほどける あけぬよるなど ないという あけてしまえば このにおいは どこへかえるのだろう [おわり] あさつゆひとつ ゆびでむすんで ほどけばそら むすべばなつ ふりむけば だれもいないみちだけが いまも せみよりしずかに ないていた

