
ねえ、泣かないで 怒らないで聞いて 私ね、少しだけ先に進むことにしたの 「26歳までちゃんと生きられたよ」って ちょっとだけ胸を張って、エッヘンって威張らせてよ プロコン置いたままの部屋で あなたがこれを見る頃、私はどこにいるかな 親より、大好きなあなたより先に 駆け足で通り過ぎるなんて、悪い子だよね だけどね、お願いだから笑ってよ あなたが泣いていたら、私、天国(むこう)で遊べないじゃん 私がいた昨日よりも、もっと楽しく生きてよ そうじゃなきゃ、いつかまた会ったとき そっちの楽しいお話、聞けなくなっちゃうから やりかけのゲームの続き、やっといて 私の代わりに進めておいてね絶対だよ 遠い未来にこっちに来たときは 寝ないでとことん、あなたの生きてきた軌跡すべてを聞くから だからね、お姉ちゃん、ここからが責任重大だよ 私の分まで、この世界を愛して、笑って 切ない涙で瞳を曇らせるより いつもの眩しい笑顔を、私に見せていて 本当はね、この手紙が 誰の目にも触れずに、消えてしまえばよかった そんな奇跡を、祈って戦っていたけれど 届いてしまったからには もう、泣くのはおしまい。約束だよ? 世界で一番、誰よりも大好きなお姉ちゃん 私がいなくなっても、あなたの毎日は続くから 寂しくなったら、空を見上げて「うぇーい!」って叫んで 私はいつだって、そこで笑っているから たくさんの「ありがとう」と 溢れるほどの「大好き」を込めて ねえ、笑顔を取り戻して。 天国(むこう)で、ずっと見守ってるからね。

