
Track 6 仮面の少年/死ヲ否定セル者
[Prologue - Whisper / Orgel intro] ──死を拒み、時を欺いた。 名を捨て、顔を失い、 それでも私は語り続ける。 「死など、幻想だ」 そう囁いた瞬間から、 世界は嘘を真実に変えていった。 ⸻ [Verse 1] 黒い雨が降る夜、 私は“死”の終わりを見た。 焼け落ちた城、崩れた記憶、 それでも心臓はまだ鼓動を続けている。 呼吸の代わりに、嘘を吐いた。 祈りの代わりに、言葉を紡いだ。 語れば世界が歪み、 沈黙すれば闇が満ちた。 ⸻ [Pre-Chorus] 死を否定したこの声は、 いつしか神々の名を奪い、 運命の糸すら操る。 だがそれでも、 私の心は……まだ「人」だった。 ⸻ [Chorus 1] 生を願い、死を拒み、 言葉は呪いへと変わる。 真実を知る者は誰もいない、 ――それすら私の創った夢。 血の代わりに語りを流し、 記憶の代わりに名を捨てた。 滅びを越えてなお、 私は終焉を歌う者。 ⸻ [Interlude - Narration / Whisper over Orgel] “時は巡る” それを信じた愚か者がいた。 だが、巡るたびに世界は壊れ、 修復されるたびに、命は歪んでいった。 「死なない者」は、もはや“生きている”とは呼ばれぬ。 ⸻ [Verse 2] 赤い月が照らす夜、 遠い記憶の声が響く。 “君が壊した世界の果てで、 まだ私たちは泣いている” 私は気づいていた。 千年の呪いの始まりも、終わりも、 すべてが“私の言葉”だったと。 ⸻ [Chorus 2] 運命(さだめ)は絡み合い、ほどけることなく 希望と絶望が踊る回廊で ひび割れた剣と涙の果てに 刹那の真実が煌めく―― ……だが、 それすらも、私の嘘だった。 ⸻ [Bridge - Choir & Dissonant Strings] 死よ、来い。 私はお前を拒絶する。 世界が壊れようと、 この声が続く限り、私は在る。 ――もし、それが神の咎だというなら、 私こそが“神”を殺す者。 ⸻ [Last Chorus] 語りは真実を捻じ曲げ、 祈りは血のように流れ落ちる。 この声が止まるその時まで、 私は「終焉」を見届ける。 そして―― その時、少年は剣を掲げるだろう。 少女は懐中時計を砕くだろう。 私の世界は崩壊するだろう。 だがそれでも、私は笑う。 これが……千年の呪いなのだから。 ⸻ [Outro - Orgel fades / Whisper] 嘘を紡ぎ、真実を壊し、 それでもまだ、語りは終わらぬ。 ――時が続く限り、私はここにいる。 「さあ、次の世界を創ろうか。」 「最高の世界を!」

