Song Cover Image

人ならざる君へ

耳を隠して 尻尾を隠して 夜の隙間を 歩く君 人の瞳を すり抜けるように 狐火さえも そっと消して 「妖なんて 幻でいい」 そんな優しい 嘘をつく 虫さえ殺せず 外へ逃がして 傷ついた人に 手を差し伸べる どうして君より 冷たい人が 君を化け物と 呼べるんだろう 消えてしまえば 丸く収まる? 名前も姿も 残さなくていい? 何を言ってるの 私がもう 見つけたでしょう 人ならざる君へ その耳を隠さないで 人ならざる君へ その尻尾を隠さないで 君を認めぬ 世界なら 世界の方を 変えればいい 人であることが 君を切るなら そんな名前は 捨てたっていい 「君には朝が 似合うから」って また一人だけ 夜へ行く 私の未来を 勝手に決めて 優しさだけで 逃げる君 朝が君を 照らさないなら 私が夜を 歩けばいい 君が引くたび 一歩前へ この手を掴んで 連れてゆく 傷つけたくない 巻き込みたくない そんな言葉で 扉を閉める でもね 私がどこで 生きてゆくのか それは私が 決めること 耳も 尻尾も 牙も 炎も 人と違うと 何が悪い 人の形を しているだけで 人になれるって 誰が決めた 君を化け物と 指さす人が 君より人だと 誰が決めた だったら私は 君の隣で 人の境を 越えてやる 逃げない 隠さない 引かない ほら 君も 前を見て 人ならざる君へ 私の手を取って 人ならざる君へ もう夜に消えないで 耳も 尻尾も その心も 人の瞳に 晒せばいい この街が君を 許さないなら 私が君と 立ってやる 化け物だなんて 呼ばせない 幻なんかに してたまるか どちらの世界にも 場所がなけりゃ 二人の場所を 作ればいい 朝でも 夜でも 人でも 妖でも 君が君なら それでいい それでも君が 迷うというなら 私が先に 歩いてゆく だから君は 私についてきて 人ならざる君へ もう 隠れなくていい 君にも朝は来るから