名前のない空を 僕らは見ていた 錆びた屋根の上 鐘が鳴っていた 昨日のニュースは もう忘れたけど 君の靴紐が ほどけていた 正しさばっかり ポケットに詰めて ずいぶん遠くまで 来ちゃったみたいだ 役には立たない 地図を丸めたら 君が笑うから まあいいやと思った 白い雨が 街を食べていく 信号も 神様も 真っ白だ さよならなんて 上手に言えないし だったら朝まで逃げようぜ 光れ 光れ 傷だらけの星よ みっともない僕らを乗せてゆけ どうせ どうせ 全部なくなるなら 君の名前くらい 抱えていこう 塔の向こうには 何があるんだろう たぶんコンビニと 知らない住宅街 そんな冗談を 君は言いながら 世界の終わりを やけに楽しそうに見た 選ばれた意味を 探していたんだ 番号札みたいに どこかにある気がして 見つからないまま ポケットを探って 飴玉ひとつだけ 出てきて笑った 青い火が 夜を舐めていく 僕の名前まで 焦げていく 最後の最後 君が笑うのなら 理由なんてもう なくていいや 光れ 光れ 終わりかけの星よ 間違いだらけの影を連れてゆけ いつか いつか 全部が灰になって 知らない花でも 咲けばいいな ああ なんだっていいや 白い雨が 世界を消していく 昨日も 明日も 見えなくなる それでも君の 変な歩き方だけ 僕はたぶん 見つけられる 光れ 光れ 傷だらけの星よ みっともない僕らを連れてゆけ どうせ どうせ 全部なくなるなら 君の名前くらい 忘れずにいよう いつか いつか 朝が来てしまったら 何食わぬ顔で 歩いていこう 名前のない空に 鐘が鳴っている うるさいな まだ 生きてるよ


