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ここじゃない

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V5.5

[Intro] 白いシャツ 黒いスーツ 昨日と同じ僕が 昨日と同じ Capsule にいる 透明な壁には 小さく書いてある MONSTER SERIES 「……ドラキュラ」 声に出すと まだ誰かの Toy みたいだった カチッ Machine の向こうで 誰かがハンドルを回した [Verse 1] 右のカプセルでは 狼男が毛をとかしてる 左ではフランケンが 首のネジを締めている 奥のミイラは ほどけた包帯を いつものように巻き直す 何も変わっていない 変わったのは 僕だけだった いや―― 僕も昨日と 同じなのか 違うのはただ 自分が入っている この Capsule を 初めて知ったこと [Pre-Chorus] 白い顔 尖った牙 太陽が嫌い 透明な Capsule に 僕だけ映らない 全部ずっと 僕だったのに MONSTER SERIES その文字を知っただけで どうして急に ここから出たくなるんだ [Chorus] ここじゃない ここじゃない 僕の Capsule は ここじゃない ずっとそう思ってた 僕は君たちとは違う 僕は普通なんだって 別の Machine 別の Series そこならきっと 僕の場所がある でも違った 違ったのは この Capsule じゃない 僕が見ていた 僕自身だった ここじゃない ここじゃない そう言い続けながら 僕は自分で 自分の居場所から 逃げていたのかな [Verse 2] 「交換してもらう?」 狼男が聞く 「普通の Series に。」 …… フランケンが言う 「隣の Machine に 空きがあるぞ。」 ミイラも言う 「行きたいなら 止めないよ。」 透明な壁の向こう 明るい色の Capsule が いくつも並んでいる 普通そうな Toy かわいい Toy 笑っている Toy 昨日の僕なら きっと言った 「あそこが 僕の場所だ。」 でも今日は なぜか 動けなかった [Pre-Chorus] 毛むくじゃらだから 縫い目があるから 包帯だらけだから 違う Capsule だと 決めつけた じゃあ僕は? 白いシャツを着れば 黒いスーツを着れば 礼儀正しくしていれば MONSTER の文字から 逃げられると 思っていたのか [Chorus] 僕は何者? 僕は何者? 透明な壁に聞いても 答えはない 僕が普通だと 信じていた僕は 最初からどこにも 映っていなかった 怖かったのは 牙じゃない 夜じゃない MONSTER の文字でもない 「僕は違う」と 言い続けなければ この Capsule にいる 自分を 認められなかった 僕自身だった [Bridge] 「なあ」 狼男が僕を見る 「お前さ。」 「ずっと俺たちと 同じ Capsule にいるの 嫌だったんだろ?」 …… 「ごめん。」 初めて そう言った 彼は笑った 「知ってた。」 フランケンも笑う ミイラも笑う そして言った 「でも俺たちは 一度もお前を 別 Series だと 思ったことないよ。」 …… 「どうして?」 狼男が 透明な壁を叩く コン 「だって最初から」 「同じ Machine に 入ってるだろ。」 [Break] Machine の中で 僕らは何度も ぶつかっていた コロ コン カタッ 僕はずっと ここから出れば 自分の場所があると 思っていた でも―― 僕の隣には 最初から 狼男がいた フランケンがいた ミイラがいた 僕が見ていなかっただけで 僕の Capsule は ずっと ここにあった [Final Chorus] ここでいい ここでいい まだ上手く 言えないけど 赤い Capsule 青い Capsule 透明な Capsule 形も 中身も違うけど 誰かを Machine から 追い出す理由じゃない ここでいい ここでいい 普通じゃなくてもいい 僕が僕を 知らなかった日も 君たちは僕を 知っていてくれた 透明な Capsule に 僕は映らない それでも 君たちの目には ずっと僕が 映っていた ここじゃないと 思っていた場所が 僕をずっと 待っていた [Ending] 白いシャツ 黒いスーツ 襟を直す 狼男が聞いた 「どこ行くんだ?」 僕は立ち上がる となりの Capsule を見る そして もう一度座る 「どこにも。」 …… カチッ Machine が揺れる ガラガラ 僕らの Capsule が 少しずつ動く 肩がぶつかる コン 「狭いな。」 「今さら?」 …… 少し笑った ゴトン 誰かの Capsule が 下へ落ちていく 僕は初めて思った 次が僕でもいい まだここにいてもいい どちらでもいい 僕の居場所は Capsule の外に あるんじゃない 僕がここにいるなら ここから 始めればいい