[Opening Address] [Spoken, Polite And Formal] 開演(かいえん)! ご来場(らいじょう)の皆々様(みなみなさま) 本日(ほんじつ)はお足元(あしもと)のよろしい中(なか) カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 特別公演(とくべつこうえん)へお越(こ)しいただき まことに ありがとうございます 演奏中(えんそうちゅう)の水(みず)しぶき ならびに 魚類(ぎょるい)の飛来(ひらい)につきましては 当楽団(とうがくだん)では 一切(いっさい)の責任(せきにん)を負(お)いかねます それでは皆様(みなさま) お手元(てもと)の貝(かい)を 静(しず)かに伏(ふ)せて 第一楽章(だいいちがくしょう) 開幕(かいまく)でございます [Verse 1] [Elegant Orchestral March] 金(きん)の指揮棒(しきぼう) ひとふりすれば 弦楽四重奏(げんがくしじゅうそう) つるりと滑(すべ)る 第一(だいいち)カワウソ 胸(むね)を張(は)り 第二(だいに)カワウソ もう寝(ね)てる ハープの陰(かげ)から 顔(かお)を出(だ)し ティンパニの中(なか)で 魚(さかな)を焼(や)く 格式高(かくしきたか)き 芸術(げいじゅつ)のため 背筋(せすじ)を伸(の)ばして 手(て)を洗(あら)う [Pre-Chorus] [Building Tension] 右手(みぎて)にタクト 左手(ひだりて)にサバ 礼節(れいせつ) 規律(きりつ) 完璧(かんぺき)な和音(わおん) さあ ご静粛(せいしゅく)に ご静粛(せいしゅく)に 今(いま)から全員(ぜんいん) 水(みず)に入(はい)ります [Hook] [Grand But Playful] カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 濡(ぬ)れた燕尾服(えんびふく)で ラララ ド レ ミ ファ ソラ 貝(かい) 魚(さかな) カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 拍手(はくしゅ)は小(ちい)さく 魚(さかな)は大(おお)きく 気品(きひん)と野性(やせい)の 境界線(きょうかいせん)を 今夜(こんや)も華麗(かれい)に 泳(およ)ぎ切(き)る [Interlude] [Circus Waltz] 一匹(いっぴき) 回転(かいてん) 二匹(にひき) 整列(せいれつ) 三匹目(さんびきめ)からは 自由行動(じゆうこうどう) 空中(くうちゅう)ブランコ 水中(すいちゅう)バレエ 着地(ちゃくち)の予定(よてい)は ございません ラッパが鳴(な)れば 貝(かい)を割(わ)り クラリネットで 頬(ほお)をふくらませ 世界最高峰(せかいさいこうほう)の芸術(げいじゅつ)を だいたい感覚(かんかく)で お届(とど)けします [Verse 2] [Fast Operatic Ensemble] 首席奏者(しゅせきそうしゃ)が 消(き)えました 先(さき)ほど川(かわ)で 見(み)かけました 代役(だいやく)として アユ一匹(いっぴき) 譜面(ふめん)の上(うえ)で 跳(は)ねています 客席(きゃくせき)五列目(ごれつめ) 中央付近(ちゅうおうふきん) 帽子(ぼうし)の中(なか)に エビがいます 驚(おどろ)かれずに そのままで 終演後(しゅうえんご)まで 育(そだ)ててください [Pre-Chorus 2] [Choir And Brass] 威厳(いげん)! 品格(ひんかく)! 伝統(でんとう)! 水圧(すいあつ)! 完璧(かんぺき)なる 四拍子(よんびょうし)! イチ! ニ! サン! 潜(もぐ)れ! [Hook] [Full Orchestra] カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 濡(ぬ)れた燕尾服(えんびふく)で ラララ ド レ ミ ファ ソラ 貝(かい) 魚(さかな) カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 拍手(はくしゅ)は小(ちい)さく 魚(さかな)は大(おお)きく 気品(きひん)と野性(やせい)の 境界線(きょうかいせん)を 全員(ぜんいん)まとめて 流(なが)される [Bridge] [Sudden Quiet] [Single Piano And Whisper] 皆様(みなさま) ここまでの演目(えんもく)は すべて厳正(げんせい)なる訓練(くんれん)のもと 安全(あんぜん)に配慮(はいりょ)して 行(おこな)われております ただいま 指揮者(しきしゃ)が流(なが)されました しばらく 美(うつく)しい音楽(おんがく)をお楽(たの)しみください [Orchestral Chaos] [Accelerating] ヴァイオリンが泳(およ)ぐ ホルンが沈(しず)む コントラバスに 藻(も)が生(は)える 楽譜(がくふ)はもうない 指揮者(しきしゃ)もいない それでもなぜか 音(おと)だけ揃(そろ)う 尾(お)っぽで刻(きざ)む 七拍子(ななびょうし) 貝殻(かいがら)鳴(な)らす 十三連符(じゅうさんれんぷ) 理性(りせい)を捨(す)てて 優雅(ゆうが)に回(まわ)れ これが我(われ)らの 交響楽(こうきょうがく)! [Final Hook] [Triumphant Musical Finale] カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 天地(てんち)を返(かえ)して ラララ ド レ ミ ファ ソラ 川(かわ) 海(うみ) カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 退場口(たいじょうぐち)まで 泳(およ)いでどうぞ 拍手喝采(はくしゅかっさい) 水面(みなも)を叩(たた)け 芸術(げいじゅつ)はいつでも 少(すこ)し濡(ぬ)れている カワウソ交響(こうきょう)楽芸団(がくげいだん) 明日(あした)もどこかで 開演(かいえん)します 魚(さかな)と礼節(れいせつ)を 胸(むね)に抱(だ)いて ご来場(らいじょう) まことに ありがとうございました! [Ending]


