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「か」 風の生まれる場所 🍃彩葉集

かつて誰かが言った そこは遠い彼方 隠された場所 空気の循環し続ける大地 数え切れぬほどの旅人が掲げた御旗 微かな期待を胸に抱き費やした日にち 形あるものが生まれた すべてその場所から 「価値」と名付けられた赤子は育ち やがて 悲しみと喜び 意味と無意味 心と力 勝つものと負けるものとに分けられた 迂遠の果て 風に向かって旅人は問うた その在りかを 「考えたとて誰にも辿り着けやしない 感じるだけだ」と風は答えた そのそばを 帰り道のない人々が通り過ぎる 霞んだ世界 確実な一歩から始めるしかないのだと 神は呟いた すべてが流れ去った後 かつてだれかがいった そこはとおいかなた かくされたばしょ くうきのじゅんかんしつづけるだいち かぞえきれぬほどのたびびとがかかげたみはた かすかなきたいをむねにいだき ついやしたひにち かたちあるものがうまれた すべてそのばしょから かちとなづけられたあかごはそだち、やがて かなしみとよろこび、いみとむいみ、こころとちから かつものとまけるものとにわけられた うえんのはて かぜにむかってたびびとわとうた そのありかを かんがえたとてだれにもたどりつけやしない かんじるだけだとかぜわこたえた そのそばを かえりみちのないひとびとがとおりすぎる かすんだせかい かくじつないっぽからはじめるしかないのだと かみわつぶやいた すべてがながれさったあと