
Ushi no Kubi (Remastered)【UTSUSEMI】
「えー、世の中には『牛の首』という、それはそれは恐ろしい怪談がありましてね。 あまりに恐ろしすぎて、聞いた人間は皆、中身を話す前に震え上がり、そのまま命を落としてしまう。ですから、その内容を知る者はこの世に一人もいない……。 ……なあんて言いますがね。本当は、あまりに『凄惨な現実』だったから、誰も口にできなかっただけかもしれませんよ。 例えば、例の山の麓に消えた、ある村の物語のように……。」 【1番】 霧が巻くのは 白い山の足跡 夢に導かれし 一人の修験者 翠の頂に 神の姿を見た 「拓け」と告げる声に 導かれし開山の祖 その麓 かつて牛を祀りし村があった 角を掲げた異形の王を 守り神と崇め 土に塗れた 祈りの形 それが全ての 始まりの呪文 【2番】 信仰の種は 風に乗りて広がる 道の端 虐げられた地に咲く 白き花 その地を束ねる 誇り高き首領は 白き神を 自らの拠り所とした 命を解く 刃の重さ 命を剥ぐ 血塗られた指先 それは誰かが 背負わねばならぬ業 牛の首を 見つめ続けた人々の影 【3番】 遡れば 海の向こう 遠き空 渡り歩きし民が 携えし古の儀式 その血脈を引く 聖なる開山者もまた 異国の風を その身に纏っていた 半島の背骨 白く輝く連峰 遠き神の名の元に 神を降ろした山々 牛の首の起源は 波の彼方に 白き頂を 同じ祈りとして

