夏の終わり 濡れた草むらの陰で 冷たい体を持て余していた 誰の目にも留まらないように ただ静かに 息を潜めていた 君が残した足跡をなぞる 私はまだ、あの日の影の中 変われないままの自分に飽きて 古い傷口を そっとなぞった 脱ぎ捨てる強さもないままに 白く乾いた皮を眺めていた 今、静かに動き出す 生まれ変わるための痛みを抱いて 夜の底を這う へびのように 冷たい鱗に月光を浴びて 新しく、もう一度、息をするために 木漏れ日はもう 届かないけれど この暗闇が今は心地いい 脱皮の途中で立ち止まっても 少しずつ、前に進めばいい 生まれ変わるための痛みを抱いて 夜の底を這う へびのように 冷たい鱗に月光を浴びて 新しく、もう一度、息をするために 静かに、皮を脱ぐ