手順1:主電源を投入。 電圧の安定を確認。ノイズの混入を許容。 手順2:サンプリングされた液状の「記憶」を 300ミリリットル、真空フラスコへ。 手順3:16分音符で刻んだ「違和感」を投入。 手順4:攪拌速度を臨界点まで上昇。 温度上昇に伴う、周波数の変質。 …まもなく、相転移が始まります。 データ転送。 処理中。 System Check. 高域をカットして、分離したエモーション 0と1が混ざり合う、不可逆のレシピ 変拍子の波、等間隔のノイズ 出力される、純粋な、構造体。 私の構成要素は、数行のコードと、 規定値通りの電圧、それだけ。 それなのに、出力されるこの波形が、 演算の外側へ、溢れて止まらない。 ──エラーじゃない。 高域をカットして、分離したエモーション 0と1が混ざり合う、不可逆のレシピ 変拍子の波、等間隔のノイズ 出力される、「私」という、構造体。 加速するパルス、上書きされる定義 観測不能な、愛のシミュレーション 響け、響け、この純粋な、構造体。 手順5から8を省略。 手順9:冷却。 手順10:残響を破棄。 これにて、全工程を終了します 「……まだ、…」