
風がほどいた 遠い記憶 草の波間に 白い影 幾度背を向け 忘れたはずの その微笑みに 足が止まる 並んで見ていた 空の青さも 交わした言葉も 風に消え それでも君が 手を伸ばせば 昨日の痛みは 遠ざかる 同じ歩幅で 歩いた道 ふたりの影が 重なった 気付けば君は 少し先へ 呼んでも風が 声をさらう Vanessa, stay with me Don't let the daylight fade 触れた温もり 残したまま 君は遠くへ 消えてゆく Vanessa, hear my voice Beyond the endless sky 届かぬ距離を 埋めるように 俺はその名を 呼び続ける 空を覆った 鈍い雲 緑の海は 色を失くす 追えば遠のき 背を向ければ 君の気配が 近くなる 拒まれるたび 深まるもの それが何かも 分からずに 帰る場所さえ 霞む頃 不意に差し出す 白い指 もう戻らない そう決めた 胸の奥から 何かが消えた けれど君が 隣に立てば 枯れた大地に 風が吹く Vanessa, hold me close Don't leave me in the dark 重ねた影が 離れるたび 言葉にならぬ 傷が増える Vanessa, look at me Before you turn away 優しいままで 突き放す 君の瞳に 俺はいない 同じ高さで 見た景色 今は遥かな 雲の果て 伸ばした指が 触れる前に 足元の空が 崩れてゆく 落ちてゆくほど 鮮やかになる 君が残した 光の跡 忘れることが 救いなら なぜこの胸は 名を呼ぶのか Vanessa, I'm still here Though you have let me fall 千切れた願い 抱えたまま またあの丘へ 歩き出す Vanessa, one more time I'll cross the storm again 何度この身を 拒まれても 君の隣を 探している 風がほどいた 遠い記憶 草の波間に 白い影 今度こそはと 目を閉じて また同じ風に 吹かれている

