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君の残響

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V5.5

夏の匂いがした それだけで また君を思い出した 駅前のアイスを見かけて あの日みたいに空を見上げた 透き通る青 白い雲 暑いねって声まで聞こえた 昨日までみたいに鮮やかで 少しだけ 立ち止まる 君との夏が 何度でも 何度でも 頭の中で繰り返されて 白い雲 風の音 隣で笑う君 ただそれだけの景色まで 戻りたいと言うには まだ少し 近すぎて 夏空を見上げるだけで 終わったはずの昨日が また始まる 夕立を避けた軒下も いつものコンビニの帰り道も ひとりなら ただの景色なのに 君がいた場所ばかり目につく あの夜 一緒に見た花火 最後のひとつが消えたあと 終わっちゃったね 笑ってた声が 今も耳に残ってる 君との夜を 何度でも 何度でも 瞼の裏で繰り返している 赤く 青く 白く 夜空に咲いた光と 横顔を照らしていた色 痛みを忘れたいのに 消えて欲しいわけでもなくて いつもの景色の中 何でもない瞬間が 勝手に戻ってくる 暑いね 帰ろう またね きれいだね もう一回 別れた日の言葉より なぜだろう 何でもない言葉や 信号を待った時間や 君が飲み物を選ぶ横顔ばかり もう隣にはいないのに こんなに残っている 君との夏は 陽炎のように 消えていくまで繰り返すのだろう 坂道 遠い祭囃子 夕立あとの水たまり 花火の音 照らされた 君の 笑顔 ただ君と見た夏空が あまりにも綺麗だったから またね 手を振って笑う君を まだ繰り返してる