頬を撫でる熱い風が 夏の匂いを運んで来る 肌を焼く強い陽射しが 胸の内まで焼き焦がす 記憶に残る朝顔と 鮮明に残る空の蒼 命の輝く緑の中で 一際輝く半夏生 小径を辿ると見えてくる 二人で歩いた田んぼ道 遠いあの日のキミの声 強く香る土の匂い 踏み締め歩いたこの道が 幼いあの日を思い出す 頬を伝う一筋の汗が 涙と共に流れゆく 戻れぬ時に思いを馳せて 夏の匂いを纏いつつ 一陣の風が吹き抜ける あの日に残した足跡と 遠く広がる入道雲 色づく世界の片隅で 一際目を引く向日葵の花 記憶を辿ると見えてくる 二人で笑った帰り道 遠いあの日のキミの声 かすかに聞こえる祭囃子 踏み締め歩いたこの道で 今と過去が交差する 夜空を彩る星々と 刹那を咲き誇るツキミソウ 今は遠くの街に出て 喧騒の中を生きている 夏の匂いを纏いつつ 一陣の風が吹き抜ける


