夜の底から 見上げてた 首が痛くなる程 見上げてた あのてっぺんまで 行ってやる それだけだった あの頃は ポケットは軽く 夢だけ重く ネオンの街を ひとり歩いた ショウ ウィンドウに 映ったワタシ ちっぽけすぎて 笑えてきた いつかあそこから この街を見る 誰にも言わず 歯を食いしばった 上へ もっと上へ まだ足りない まだ届かない そうやって ここまで来た 摩天楼 見上げてた あの日のワタシは もういない 摩天楼 今夜はワタシが この街を 見下ろしてる 欲しかった景色が ここにある なのに なぜだろう 最上階の 窓にもたれて 小さな車を 目で追ってる あの交差点も あの裏通りも 今じゃこんなに 遠くに見える 勝ったつもりで グラスを上げて ふと横を見た その時だった 隣に立ってる 黒い摩天楼 ワタシより ずっと高い そのてっぺんは 雲に消えてる 摩天楼 見上げてる こんな所まで 来た筈なのに 摩天楼 またワタシは あの日みたいに 見上げてる どこまで行けば 届くんだ どこまで行けば 笑えるんだ 上へ行けば 何かあると 思った 上へ行けば 満たされると 思った ひとつ登れば またひとつ その上に またひとつ 空はいつまで 逃げるんだ なあ どこまで 高くなればいい 摩天楼 見上げてた あの日の ワタシを 覚えてる 摩天楼 みおろした 今のワタシも ここにいる だけど隣には もっと高い影 またこの目が 上を向く 摩天楼 摩天楼 どこまで行けば 終わるんだ どこまで行けば ワタシは 街の灯りが 足元にある なのに ワタシは また空を見てる

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