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The Peak of All Fools (Japanese version)

新しい暮らしに少しずつ慣れたころ 狭いワンルームで 深呼吸をした 「アルゴリズムを降りよう」と スマホを置いて街へ出た お気に入りの古いTシャツで デジタルデトックスの私 だけどパン屋の場所さえ まるで分からなくて 紙の地図も持たずに 太陽だけを頼りに歩く 気づけば知らない路地で 野良猫と目が合って 「人間は考えすぎだよ」と 鼻で笑われた気がした 結局コンビニで 炭酸水とスナック抱きしめて 昼過ぎに帰れば 部屋は真夏の温室 エアコンのリモコン探しに 三十分も格闘して 「何もしない贅沢」は ただの不器用なフィットネス 実家から届いた 朝顔の鉢植えに 水をあげようとして 間違えて炭酸水を注いだ 「シュワシュワして気持ちよさそう」 笑って眺めていたけれど 夕方に見た朝顔は 少しだけぐったりしてる 半泣きで実家に電話すれば 受話器の向こうの父が 大声でいつものように あのセリフを叫んだ 「植物にソーダを飲ませる奴があるか」 「お前は本当に……アホの極みだ!」 ワンルームに響くいつものセリフが なぜか私のアンカーになる 誰の足も踏まないように 真面目に生きようとするほど 世間の速度に置いていかれ 空回りばかりの日々 だけど紙の王冠なんていらない 各駅停車の人生でいい 間違えた炭酸の泡みたいに ポップに笑って進んでいく 翌朝、奇跡のように 朝顔がシャキッと咲いた 青い花びらが窓辺で そっと笑っていた お父さん、私は少しズレてるけど 今日も元気に就職活動がんばるよ ワンルームの小さな空に 静かに 陽はまた昇る