
透明な朝に 青白い光が 窓辺を染めていく 朝に 私は また 自分の輪郭を確かめる コーヒーカップのエッジを なぞる指先のように 世界は曖昧な境界線を 引いては消している 通勤電車は 規則正しく街を横切り 誰もが急ぐように 明日を追いかけている でも私は知っている この透明な朝の中で 確かなものなど 何もないことを それでも 光は差し込み 影は伸びていく 誰かの声が 遠くで響いている 私たちは皆 見えない糸で繋がれて それぞれの真実を 必死に探している この街角で すれ違う人々の まなざしの奥に 同じ孤独を見つける 透明な朝は また新しい 一日を 運んで くる 私は静かに その重みを受け止める そうして また一歩を踏み出すの 確かな答え 見つからないと知りながら

