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魔女狩りの転向生

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[Intro: Spoken] この学校では 夜になると空を使う子がいる 私は風紀委員 通称 魔女狩り ステッキを見つけて 預ける係(かかり) 出せば罰は免(まのが)れる 隠した子だけが 朝まで校庭に立つ 99本(きゅうじゅうきゅうほん)まで 預かった 次で100本(ひゃっぽん) そう思っていた [Verse 0] 100本目(ひゃっぽんめ)の引き出しが 先に光る 強敵だった あまりの輝きに 腕章(わんしょう)の下が熱い 私も その杖が欲しい ——そう、はじめて思ってしまう [Verse 1] 職員室の影で 99本(きゅうじゅうきゅうほん)が鳴る 屋上(おくじょう)の風に 強敵がいる そんなにおもちゃを集めて 何が楽しいの 恋を知らない指が 初めて 杖以外の熱を知る あの子は空にいて 私は地上で 息を潜める [Spoken] 廊下で誰かが言う あの子は転向生よ 昨日まで狩っていた子が 今夜 欲しくなった という意味 [Pre-Chorus] 一度も魔法を捨てたことのない子たちは 冷たい 振られてまた夜に戻った子だけが 校庭で待つ 先に 没収した杖を 本人へ返せ 空の使い方は まだ教えるな [Chorus] 100本目(ひゃっぽんめ)で 側(がわ)が変わる ない、と言った口が 欲しいと言う あの子は転向生よ 腕章(わんしょう)の下で 身体が覚える 取り締まる側(がわ)から 取り締まられる側(がわ)へ 取り戻せなかったら 仲間になれない [Verse 2] ない、と言っていた 箱を開けていた 預かった星屑が 私の引き出しで 熱を帯びる 授業中に 校則を読む ポケットの中が 熱い あの娘を笑った私を 今夜は 誰も許さない [Spoken] 使い方は まだ早い 枠の外で 待て [Chorus] 100本目(ひゃっぽんめ)で 側(がわ)が変わる 欲しい、が 初めての呪文 あの子は転向生よ 鍵のこちら側に まだいる 風紀を守れと叫ぶ唇が 夜の風に震える 返した夜だけ 列の端に 立てる [Bridge] 机に杖を置いていった子がいる あなたも、試してみれば 私は 100本目(ひゃっぽんめ)で落ちた 転向は 救いじゃない ただ 側(がわ)が変わるだけ [Outro] 腕章(わんしょう)を外(はず)す 杖を握る あの子は転向生よ ——今夜から 払う側 今夜から 空を使う側